会長あいさつ
ごあいさつ
令和5年1月
筍楓会会長 廣嶋 義也
明けましておめでとうございます。
筍楓会会員の皆さまにおかれましては、お健やかに新年をお迎えのこと、誠におめでたくお慶
び申し上げます。
昨年は新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい秋田県内でも感染が急拡大しました。
6月に筍楓会会長をお引受けすることとなり、初めての総会開催の可否について最終判断をする
時期には感染がピークに達していたことから、誠に残念ではございましたが開催を中止させてい
ただきました。一方で各種お祭りが復活するなど、徐々に日常を取り戻してきており、経済活動
の再開も随所に見られました。今年こそ総会を開催し、皆さまにご挨拶できますことを切に願っ
ております。
筍楓会は、昭和30年羽後銀行創業60周年の年に13名の諸先輩方で発足しました。以来歴代の会長をはじめ理事役員の皆さま方、先輩会員の皆さま方の弛まぬご努力ご尽力により、昭和、平成、令和の三つの時代を経て、現在まで脈々と受け継がれ、令和4年9月末現在会員数743名を数える大組織となっております。また、2年後には70周年という大きな節目を迎えます。誠に敬意と感謝の念に堪えません。若輩の私が第11代会長の任をお引受けいたしましたが、改めまして身の引き締まる思いでいっぱいであります。引続き、会員皆さまのご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
昨年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が開始され、間もなく1年になりますが現在も戦闘が続いております。まるで、時代が20世紀前半まで逆戻りしたような様相であります。そのことに起因しエネルギー関連や各種原材料の高騰、小麦など穀物の流通にも甚大な影響が出ていることに加え、数十年ぶりの円安も相まって物価上昇に歯止めがかからない状況が続いております。一方、秋田県においては、風力発電に代表される再生可能エネルギー分野のフロントランナーとして、その存在感が益々大きくなってきております。本県における風力発電分野の発展は目覚ましく、陸上から洋上へとフェーズを移してきております。北都銀行は再生可能エネルギー分野では地方銀行トップレベルのノウハウを有していることは申し上げるまでもありません。東日本大震災以降のエネルギー政策の転換、更にはロシアによる軍事侵攻に起因するエネルギー危機により、再生可能エネルギーの重要性は益々大きくなってきております。また、地球温暖化は自然災害の甚大化をもたらし、毎年のように各地で激甚災害が発生しております。比較的自然災害が少ないと言われている本県でも豪雨災害に見舞われ、ここ最近は大雪が続いております。北都銀行の伊藤頭取が提唱されるカーボンニュートラルへの取組みは正に時宜を得たものであり、グローバルな視点からも対応が不可欠なものと考えております。
令和5年は「卯年」であります。中国では「卯年」は「平穏無事な年」と言われているそうです。また、古くからウサギは月からの使者であるとの言い伝えがあります。そして、月には“不老不死の薬”があると信じられていたことから「長寿の年」とも言われているそうであります。戦争が終結し、人類が新型コロナウイルスに打ち勝ち、文字通り本年が「平穏無事な年」「長寿の年」であることを願ってやみません。
寒さはこれからが本番であります。会員の皆さまにおかれましては、健康に留意され恙なくお過ごしください。今年も皆さまにとりまして安寧な1年になりますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。