会長あいさつ

ごあいさつ

令和6年1月
筍楓会会長 廣嶋 義也

筍楓会会長 廣嶋義也


 明けましておめでとうございます。
 筍楓会会員の皆さまにおかれましては、お健やかに新年をお迎えのこと、誠におめでたく
お慶び申し上げます。

 昨年新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、ようやく日常を取り戻しつつある矢先の
7月、秋田県を襲った記録的大雨により秋田市を中心に甚大な被害が発生しました。被災さ
れました皆様には、心よりお見舞い申し上げます。復旧途上にあります方々におかれまして
は、一日も早く通常の生活ができますことを切に願っております。

 

 新型コロナウイルス感染症に翻弄されたここ数年間でありましたが、実に4年ぶりに筍楓会総会並びに懇親会を盛大に開催することができました。私が会長に就任してから初めての開催となり、遅ればせながら皆様にご挨拶させていただきました。また、長年にわたり副会長としてご尽力いただきました細谷前副会長、倉部前副会長が退任され、新しく進藤勝実理事と櫻田裕之理事が副会長に就任致しております。新体制となりますが、引続きご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

 筍楓会は、昭和30年羽後銀行創業60周年の年に13名の諸先輩方で発足しました。以来、昭和、平成、令和の三つの時代を経て、現在まで脈々と受け継がれ、来年には70周年という大きな節目を迎えます。会員数は令和5年9月末現在724名となっております。現在の筍楓会の発展を思う時、歴代会長をはじめとする理事役員の皆様は勿論ですが、諸先輩方の弛まぬご努力に対し、敬意と感謝の念が堪えません。微力ではございますが、伝統を受け継ぎ、更に発展できますように、取組んで参る所存であります。

 昨年の我が国は、長年続いてきた超低金利政策に転換が見られたほか、混沌とした世界情勢により、エネルギー関連や各種原材料の高騰に加え、円安基調によって物価上昇が続いております。秋田県においては、加速度的に人口減少が進んでおり、秋田市は30万を切る、秋田県は90万を切る状況にあります。こうした中、地域金融機関の在り方も、社会環境や金融環境に即した業務運営への転換が求められております。

 フィデアグループの一翼を担う北都銀行においては、時代の要請と社会の課題に対応するべく、DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)への取組みを強化しております。
 デジタルテクノロジーは時間と距離を超越して、業務のスピードと効率化を向上させているだけではなく、サービスの質をも高めております。DXへの注力は、今後のビジネス展開において、益々重要度が高まっていくものと考えております。
 地球温暖化は自然災害の甚大化をもたらし、毎年のように各地で激甚災害が発生しております。比較的自然災害が少ないといわれてきた秋田県でも、明らかに気候変動が起きており、北日本有数の豪雨地帯となっております。カーボンニュートラルへの取組みは待ったなしで行う必要があります。GXへの注力は正に時宜を得たものであり、グローバルな視点からも対応が不可欠な分野であります。

 令和6年の干支は「辰年」でありますが、正式には十干と十二支の組み合わせにより、60年に一度巡ってくる「甲辰(きのえたつ)」というのだそうであります。「成功という芽が成長していき、姿を整えていく」という大変縁起の良い年だといわれております。小さな成功が大きな成果の第一歩になることを信じて、日々精進していきたいものであります。

 寒さはこれからが本番であります。会員の皆様におかれましては、健康に留意され恙なくお過ごしください。今年も皆様にとりまして素晴らしい1年になりますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。